- 2011年4月10日 20:59
- 病害虫対策・アイディア
いつもいつもお世話になっている、杉戸の"バラの家"さんが、日曜日に「日曜バラ塾」を開講したので、早速参加してきました。
テーマは月替わり。
4月のテーマは「大苗の育て方」。
5月は「新苗の育て方」、6月は「夏の乗り越え方」を予定しているそうです。
一応、テーマは決まっているけれど、持ち込み相談は大歓迎とのことなので、今後の生育状況によっては、鉢を抱えて参加させていただくこともあるかもしれません♪
バラの家は、ハウスの中も店舗の中も模様替えしていました。ビックリ。
日曜バラ塾用の机に座って、ハウスの下での青空教室♪
しっかりノートを取ってきたので、以下にまとめておこうとおもいます。。。。
大苗に大切なこと
大苗を、元気な根っこで木がしまった株に育てるために必要なこと。
- 根鉢のまわっていない株の鉢増し、植替えは避ける!
- 肥料をあげすぎない!
- 四季咲きの場合は、この時期のつぼみは切ってしまおう!
この時期一番大切なのは、しっかり土をつかんだ根っこを作ること。
用土替えを済ませていない大苗はこの限りではないけれど、お迎えしたばかりの大苗などはまだ根っこが土をつかみ始めている時期。
4月に作業してあげたいのは、根を育てるための手入れ。ということでしょうか~。
1.根鉢のまわっていない株の鉢増し、植替えは避ける!
鉢増しや植替えをすることで、根が土をつかもうとする作業をとめてしまうので、樹勢が落ちてしまって、株を育てるための鉢増しや植替えのはずが、逆に株の成長を阻害してしまうことになるのだそうです。
2.肥料をあげすぎない!
肥料のあげすぎは、根っこを甘やかすだけ。
根っこを育てようとおもって肥料をあげたつもりが、根っこが土をつかむのを邪魔してしまうことに・・・
3.四季咲きの場合は、この時期のつぼみは切ってしまおう!
四季咲きで、樹勢がまだ弱いものや若い株には、この時期の蕾を切ってあげることで、株に根っこを育てることに集中してもらうのが良いそうです。
バラは大体、3cmくらいシュートが伸びてきた段階からすでに花芽がついているのだそう。
なので、5cmくらいそだってきたらソフトピンチをしてあげるか、蕾がついた段階で、シュートの半分ぐらいの位置で剪定してあげる。
そうすると、今の季節に蕾をとってしまっても、6月の頭ぐらいには咲かせることができるそうです。
出てきたシュートの半分を咲かせてのこりを剪定してあげてもOK。
この方法は、花の季節をずらしながら株も育ててあげることができるので、ちょっとお得?
ただし、一季咲きの場合は、これをやってしまうと花が見れなくなるので注意。
なにより、一季咲きは、春に花を咲かせたあとはずーっと休んでいるので、剪定をしてあげなくても大丈夫なのだそうです。
3~10月の施肥のしかた
施肥は、基本「容量どおりに与える」のが鉄則だそうです。
でも、肥料の容量は、鉢のサイズにあわせて書かれていることが多いですが、鉢の中に植わっている株の生育状況(大きさ)はまちまち・・・。
そこで、鉢のサイズに合わせた容量をチェック→株のサイズに合わせてそこから減らす!のだそう。
"株の大きさに合わせて調節する"というのが、目からうろこでしたが、言われてみればそのとおりです。
次に施肥の位置。
鉢植えは基本的には鉢のまわりに適当にばら撒く。
地植えの場合は、株の成長点の一番外側の位置から、垂直に地面に落ちた場所が、施肥位置。
これは、樹木は地上部(枝)と地下部(根)はシンメトリーになっている。ということを応用して、根の先に施肥をする方法です。
シンメトリー・・・つまり、樹木の高さ・広さと、根の深さ・広さは、大体同じぐらいになっているのだそうです。
鉢植えだと、鉢のスペースに制約があるのでシンメトリーにはなれないので、鉢のふちに。
地植えの場合は、根の位置を地上部の成長点からおおよその場所に目安をつけて施肥。です。
肥料は、以下の効果期間の特徴を生かして使い分けます。
- 堆肥:半年
- 緩行性化成肥料、有機肥料:1ヶ月
- 液肥(即効性化成肥料):2~3日,1週間
バラ塾でオススメされた施肥の方法は、月1回、カレンダーをめくった時に、化成or有機肥料を与えて、株の生育タイミング・・・蕾がつく前などにあわせて、ビタミン剤的に液肥。
そして、ポイントが、肥料の上から、3cmくらいの厚さに堆肥を敷く。でした。
堆肥は冬の間にかぶせておいたけれど、風で飛ばされてしまうのが悩みの種だったので、芽だし肥のタイミングである程度取り除いてしまったのですが、めげずに再挑戦してみようと思います。
堆肥のうえにマルチ材を使うのが一番かなと思ったのですが、バークチップだと、病害虫の温床になってしまうからオススメできないとのこと。
クリプトモスが一番よかったのですが、なんと、今度はトリの巣作りに盗まれてしまうのです・・・。
何か我が家の環境にあった良い方法はないものか~・・・
4~5月の病害虫対策
4~5月は、アブラムシとウドンコ病が出てくる時期!
ということで、最後は4~5月の病害虫対策についてでした。
みなさんの病害虫対策のスタンス(無農薬派、農薬薬剤派、農薬スプレー派などなど)にあわせて色々説明してくれました。
スプレー型薬剤の選び方・使い方
基本的に薬剤はどれも、同じ効果を持った薬剤を数種類ローテーションで使うのがセオリーですが・・・たくさん種類が発売されているスプレー型薬剤は、実は、しっかり内容物をチェックしないと、ローテーションしたつもりでも中身が一緒だった!というオチになりやすいので要注意だそう。
しっかり内容物をチェックしてから、使いましょう・・・。
散布するときは、葉の裏:表が7:3になるように。
ほとんどの病害虫は、実は葉裏から発生していて、表に出てきたころには実は葉裏には蔓延している・・・ということが多いので、これを防ぐために、葉裏にスプレーしたあと、表にふわっとスプレー。
葉先から滴り落ちるぐらいが、ちょうど良い量。
ウドンコ病(黒星病も大体同じ)の場合は、高圧の水をかけてから散布すると、より効果的!だそう。
薬剤の選び方
薬剤には「予防薬」と「治療薬」があります。
代表的予防薬は、以下の4つ。
- ダニコール
- エムダイファー
- オーソサイド
- サンヨール
ダニコールと治療薬のモスピランは、25度以上で高温障害が出てしまう薬剤なので、暖かくなってきたら使用を控えるのを忘れずに・・・。
治療薬には、グループが4つあって、グループ内でローテーションをしても意味がない!
グループ違いの薬剤でローテーションをすることが大事です。
1つ目のグループは、EBI系と呼ばれる薬剤。
- サルバトーレ
- パンチョ
- トリフミン
- サプロール
- マネージ
2つ目のグループは、2つ。
- ベントーレ
- トップジン
3つ目のグループは、1つ。
- モレスタン
最後のグループは、無農薬系の2つ。
- ハーモメイト
- カリグリーン
- 重曹
アブラムシに有効なのは、オルトランとモスピラン。
ゾウムシにはトクチオンがオススメだそうです。
薬剤散布のタイミング
基本的には、朝と夕が散布に最適の時間。
夜にあげるのも良いのですが、風のある夜でないと、湿度がたまってベト病が出やすい環境をつくってしまうこともあるそうです。
わたしは夜にシュシュシュッとやる派なので、今後は風の動きにも注意していかなくては~。
そんなこんなで、バラ塾のまとめ、終わりです・・・5月もいきまーす!
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