同潤会の三ノ輪アパート。
解体工事がついに始まったと聞いて、カメラを抱えて解体現場を見に行くことにしました。
同潤会アパート(どうじゅんかい-)は、関東大震災後に発足した財団法人同潤会が東京・横浜に建設した鉄筋コンクリート造の集合住宅のこと。
近代日本で最初期の鉄筋コンクリート造集合住宅として貴重な存在であり、居住者への配慮が行き届いたきめ細かな計画などの先見性が評価されている。特にその一つである大塚女子アパートは、完成時はエレベーター・食堂・共同浴場・談話室・売店・洗濯室、屋上には、音楽室・サンルームなどが完備されていて当時最先端の独身の職業婦人羨望の居住施設であった。電気・都市ガス・水道・ダスト・シュート・水洗式便所など最先端の近代的な設備を誇っていた。
引用元::同潤会アパート - Wikipedia
前回行ったのは'08年の7月。
そのときはまだ解体工事どころかその後の計画の目処が立たなかったとかで、放置された状態の三ノ輪アパートを見に行ったのでした。
そのときに撮ってもらった写真をプロフィールの画像に使っている写真デス。
時々大騒ぎしながら・・・時々黙って黙々と・・・シャッターを切りました。
うちも鉄筋コンクリートの集合住宅。
でも、三ノ輪アパートは1928年生まれで、うちは1963年生まれ。
コンクリートでこの35年は、すごく大きい!!
もちろん木造だろうがなんだろうが、35年はかなり大きな差だと思うのだけど・・・
実際はどうなのか、ちゃんと調べてないからわからないんだけど、ひらぎはコンクリートってかなり急速に朽ちていく素材だと感じていて、雨風に晒されて年を追うごとにパラパラと崩れていく。
この崩れていく様が、なぜか雰囲気があるんだよね・・・。
うちの場合は数年に1回、老朽対策工事が行われるけど、やっぱりどこか味のある古さがあって。
同潤会アパートの場合、あるときを境に、そういったメンテナンスが一切されないまま放置されていた年数があるから、余計にその「朽ちていく様」が見て取れるんだよね。
そこが魅力なんだと思うんだけど。
この、廃墟とも言い切れない、不思議な空間が、また1つなくなっちゃうんだねー。
建物は既に重機が入っていて、解体作業が始まっている部分もありました。
既に住人はいないのだけど、確かにそこに人が住んでいた証みたいに"生活観を思わせるモノ"があちらこちらにありました。
誰かが置いたプランターからはえて、持ち主がいなくなった今も実をつけているブドウが、健気。
一通り撮影を済ませた後は、墨田川を目指して歩く!歩く!
道を間違えたりしながら進んだので、予定とちょっと違う場所にでました。
そこは、ちょうど押上付近。
東京スカイツリーの建設現場が見える場所でした。
タワーの高さは634m。レストランやショップなどもある第1展望台と第2展望台、放送施設などが入り、足元には商業施設が入るのだそうです。
ちょうど両親たちの年齢の人たちが、東京タワーが建つ瞬間を見てきた世代。
その子供たちな位置にいるひらぎたちが、東京スカイツリーが建つ瞬間を見る。
三ノ輪アパートみたいに、時代の流れを感じちゃいますな!
ひたすらあるいてお腹がすいたので、下町といえば!ということでお好み焼きともんじゃ焼きを食べました。
もんじゃ焼きにベビスターのトッピングをお願いしたら、お店のおばちゃんが「もんじゃにはベビスターがないとね!」とノリノリ。
そこまでなくてはならないものだったとは思ってませんでした。
ごめんねおばちゃん。
今日から心を入れ替えて、もんじゃにベビスターは必須!にするよ!
すっかりお腹がいっぱいになったので、食後の運動がてら浅草寺にお参りをして、1日を終えました。
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