- 2008年3月14日 12:07
- カメラのこと・レストア記録
「cosmos blog - OLYMPUS OM-1」の続きです。
解体して、プリズム腐食の原因となるモルトをはがして、腐食しているプリズムに応急手当をします!
フィルム室を空けて、巻き上げ軸のフタマタ部分を押さえたまま、巻き上げをフィルムを巻き上げるように捻ると(ちょっと力いります)、ネジが緩んでクランクパーツが外れます。
押さえるのはなんでもいいんですけど、傷が付かないものを使うのをオススメしますよ~。
フィルム巻上げ軸部分は、ゴムアダプタを使うのが一番いいみたいです。
が、手元になかったので・・・化粧板をはずして、丸ペンチをつかってあけました。
ネジが結構硬くしまってて、難儀でした・・・。
固体によっては、このネジが硬すぎて、ゴムアダプタでも外れない場合があるようです。
そんなときは、この方法であけることになるみたいですよ。
あとのパーツは、パキパキとはずしていけるので、はずせるところまではずしちゃいます。
最後の台座は、もう一度カニ目レンチとかで回します。
何度も言いますが、うちにはカニ目レンチがないので、丸ペンチで。
OM-1は、穴のサイズが大きめなので、ピンセットより丸ペンチのがぴったりでした。
シュー部分の金具も、カニ目とかで回します。
今度はミゾが小さいので、ピンセットを使いました。
最初にやってしまえばいいんですが、スッカリ忘れてました。
巻き上げクランクの下に隠れている2つのネジもはずします。
ここまであけると、上部のカバーがパカッと外れて、問題のモルト部分と、プリズム部分があらわになります。
写真のボディ左上部分についているバネパーツは、なくさないようを気をつけてください。
うっかり落としました。あぶない・・・。
カバーの裏も、内部も、グチャーーー・・・とモルトが劣化していて、悲しいことに。
何故こうなってしまうのか・・・モルトさん・・・悲惨です。
シューとプリズムの上を覆っているパーツたちは、ネジをはずせば取れるので、コードを傷つけないように、てきぱきはずしていきます。
同時に、取れるモルトは、メリメリと全部はがしました。
どっちかというと、ネチョーー・・・という効果音のほうが的確でしたけど。
かなりボロボロ落ちてくるので、ブロアーで吹き飛ばしたりしながらの作業でした。
ボディの周りには、何かひいたほうがいいですね。
ティッシュを引いて、トレーの中で作業しました。
そして、取り出したプリズム。
プリズム押さえの金具をはずせば、あとは指でちょっと力を入れてやれば外れました。
見事な腐食っぷりに、動揺して写真がブレまくりました。
ただでさえブレやすいコンデジなのに・・・(´・ω・`)
内側をみるとこんな様子に。
このツブツブさんたちは、どうにかなるんですかね?と思いつつ。
とりあえず腐食部分をガリガリと削り落とすことにしました。
ペリペリとはがして、アルコールをつけたティッシュとかではがしました。
あとで、借りたレストアの本を確認したら、アルコールを綿棒につけて、ゆっくりふき取るように書いてありました。
わざわざはがさなくてもよかったみたい・・・。(´・ω・`)
その天罰というか・・・大失敗をやらかしました。
応急処置のつもりが、OM-10からのプリズム移植を考えるハメに・・・。
ホントに大失敗です。
どんな失敗かは後ほど。
アルミ箔で覆って、パーツを戻していきます。
アルミで応急処置ができるのはOM-1だけなんだそうですが、情報収集していると、いろんなプリズム腐食対策に使われているので、結構使える応急処置なのかも?
それから、アルミじゃなくて、鏡面状のパネルを切って張っているひともいました。
無事、パーツは全て元通り。動作も完璧。
(フィルムカウンターが最初から動かないのは、とりあえず見なかったことに)
で、何を失敗したかというと。。。
プリズム腐食をはがしているときに、ガラス部分がカケました。
お陰で、ファインダー内に何かいます・・・・。
まぁ、中央に線が出来たと思えば・・・いいか。
良いわけないです。
プリズム腐食部分のモヤはきれいになったのに!!
これさえなければ!!!ああ、なんて自分バカ!
というわけで、OM-10が安く手に入ったら、移植することにしました。
いつになるやら。
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