ヒトは、「常にこうであってほしい」と、安定を望み、変化を拒む。
それは、どんな状況でも願望でしかなく、
現実にそうあり続けることはごくごく稀なことだ。
自分がこうありたい、こうであってほしいと思うときこそ、
どこかで否定しているココロがあったり
現実に、それはありえないのだということを、目の前に突きつけられたりする。
アタマとココロが同じ状況にならないというのが、一番身近な実例だろう。
アタマではこう考えているのに、ココロがついてこない。
ココロで感じていることを、アタマが否定する。
その想いの狭間で、悩み、苦しみ、葛藤を繰り返していくことに
誰しも覚えがあるはずだ。
つまり、ヒトは、複雑なイキモノだと言えるかもしれない。
ほかのどのイキモノ達よりも、想いのままに、シンプルに生きられない。
だからこそ、面白いともいえるのかもしれない。
その一方で、この複雑さ故の危険を孕んでいる・・・とも言えるのだ。
その証となる変化は、ひっそりと、しかし急速に始まり、進んでいる。
植物が、いつまでも緑い(アオイ)ままだと願うことは、素晴らしいこと。
ただし、ソレがいつまでも続くことは、既に否定されている。
事実、地球のどこかで、この緑い世界が徐々に消えているのだから。
しかし、それでもヒトは、願い続けずにはいられないのだ。
いつか、目の前に、それが希望でしかなかったという現実を突きつけられるその日まで。
「どうか、いつまでも、緑く素晴らしい地球のままで・・・」
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