- 2006年10月 3日 11:42
- 日々のこと
みんなですんでいる大きな土地。始まりからそこは既に天災がおきた直後の土地だった。火山の噴火なのかなんなのか、地面が突然せりあがってきたり、遠くの空では黒い煙がもくもくとあがっていて、遠くの土地の人は死人が出ているっていう話が届いた。
自分がいる土地は死人が出るほどの被害はなかったけれど、けが人が沢山出ていた。一生懸命、けが人が少なくなるように誘導しながら、みんなで逃げた。大体の場所に移動したあと、怪我したひとたちを回って、一人一人に手当てをしていった。
--場所が変わり人も変わる--
海か湖をはさんだ、反対側の土地にもうひとつ、土地があったそこは山の裾野と海の間にわずかにできた土地に住んでいて、大きな家がひとつと、その周りに小さな家がわずかにあるだけの土地だった。一番大きな家にほとんどの人が集まって、いつもはのどかな生活をしている。
その大きな家には、主要格の人間が二人いる。女の子が一人・男性が一人。女の子は髪の毛が長くて、その大きな家においてある「大切なもの」を守る義務感が強かった。男性は体格が大きく、頭も切れる割りに、大切なものを守る立場だけどちょっと腰が重い。そこは、海か湖をはさんだ向こう側の土地に住む、ある人(災害地で手当をした人)と関係のある人で、その人たちのことを遠くから守る役割も持っていた。
その反対岸の土地のほうから、黒くて大きな煙や轟音が聞こえてきた。土地の誰かが、それを指差しながら「~のほうが危ないです!」って叫んで。自分たちの土地に津波が来るのも予想していた。
みんなで大急ぎで津波をやり過ごす準備を始める。男性は、何かをするためにどこかにいってしまって、女の子は大切なものを身に着けて、土地に住んでいた猫たちも一緒に抱えて、大きな家の中に何人か人たちと隠れた。
大きな津波が来る音が聞こえてきて、すごく冷たい、強い風がふいて女の子たちはその風に体が飛ばされないように家の壁につかまっていた。
風の方向は最初は山を上る方向に吹いて、しばらくして山から下りていく風にかわった。誰かに呼ばれてお家の外に出ると、お家の周りを囲うようにきれいに残っていて、その周りは山のうえのほうまで削り取られた跡が残っていた。その跡は、きれいにお家の周りを避けるような跡だった。
しばらくして、どこからか、災害地の人を守るために人が集まってきた。貴婦人のような、大きな帽子をかぶって、長いスカートをひらめかせている女の人が、津波なんてなかったかのように、海か湖のなかから、ちいさな船にのってやってきた。
そこで目が覚めた。
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