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白狐の石像

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小さな小さな、白い狐さんの石像があった。

(石がおかれてるだけのような)お宮自体もちっちゃくて。
その前にちょこんと、おすわりしている小さな白くてスリムな狐さん。

あたしはそれをちょっと遠くから見ていた。

その前にひざまずいて、手を合わせている、髪の長い女のヒト。
日本人形みたいに髪の毛が長い。

気が済んだのか、立ち上がったそのひとは、狐さんにむかって掌を差し出して、指先をふわ~りふわ~りと、ゆっくりと、動かして言った。

「おいで。おいで。こっちにおいで~。」

優雅ともいえるその指の動きは、まさしく誰かを誘う動きと同じ。
嬉しそうに、微笑みながら、でも寂しそうに、狐さんを誘っていた。

『ダメだよ・・・。そういうことをしちゃだめなのに。』
あたしはそう思ってみていたけど、声をかけたり、行動を止めさせようとは思わなかった。
そんなこと、考えもつかなかったし。

その女性が満足したのか去っていく。
後ろに、なにかをつれているのがわかったけど、それがなんだかわからなかった。

あたしは、後ろにいる母親(と思われる人物)と話しながら、そのお宮のまえにしゃがみこんで、白い小さな狐さんを見つめた。

そこで目がさめた。

そして、そことそっくりなところをWEBで見つけました。
偶然にも、明日、両親と行く場所です。

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